■コーキングとは?
外壁材同士のつなぎ目や、サッシなどの建具とコンクリートの接合部分など、建物にはその構造上、必ず隙間が生じるもの。
その隙間を目地材で埋める作業が、”コーキング”です。
そもそもなぜコーキングが必要かというと、目地材はその柔軟性を活かして、建物の揺れを吸収したり、建物内部に侵入しようとする水をブロックする役目を担っています。
経年劣化による目地材の硬化やひび割れは、放っておくと雨漏りの原因になりかねないため、注意が必要!
増し打ちや打ち替え工事を行い、元々備わっていた性能を取り戻す事が、建物の延命につながります。
■ 目地材にこんな症状を見つけたらキケンです!
・ひび割れ・切れ
・痩せ
・硬化
・剥がれ
▲雨漏りを防ぐためにも、10年に一度を目安に、コーキングを行いましょう!
● サイディングの目地材打ちかえの手順
【1】:カッターで切りこみを入れる
目地材の両面に切りこみを入れ、サイディングとの縁を切り離します。
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【2】:既存の目地材の撤去
シーリング材を剥がし、小口部にも残らないよう、再度カッターでよく削り落とします。
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【3】:マスキングテープによる養生
目地周辺のサイディングが汚れないよう、マスキングテープを貼って養生を行います。
テープによれや浮きがあると、仕上がりが汚くなってしまうため、慎重な作業が必要です。
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【4】:プライマーの塗布
プライマーは、目地材と外壁材の縁切れを防ぐ、接着剤の働きをします。
この工程を省くと、施工後すぐにシーリング材の剥離やひび割れが起こってしまうため、欠かせない工程です。
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【5】:バックアップ材の挿入、又はボンドブレーカーの貼り付け
パックアップ材は、目地の深さを調節したり、シーリング材を目地底で支える役目をしています。
ボンドブレーカーは、目地底に目地材がひっついてしまうのを防ぐ特殊テープのこと。
現場の状況に合わせ、最適な工法を選びます。
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【6】:目地材の充填
専用の用具を使用して、目地材を充填します。
気泡が入ったり、隙間ができないように充填後はヘラを使用し、両側のサイディングにしっかり圧着するよう、ヘラで抑え込みます。
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【7】:完成
養生用のマスキングテープを剥がして、工事完了です。